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1Q84 BOOK 2 |村上 春樹

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1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
村上 春樹
新潮社 刊
発売日 2009-05-29




無意識の領域がゆっくりとかき混ぜられるよう 2009-07-14
うん、やっぱり村上春樹はいいですね。
読んでいると、無意識の領域がゆっくりとかき混ぜられ、、脳髄の奥のほうがトローンとしてくるような感覚があります。
どうやったらこんな文章が書けるようになるんだろう?

BOOK1・BOOK2あわせて1000ページを超える大作ですが、一気に読んでしまいました。
(この3日間、仕事しているときと寝ているとき以外はコレを読んでました。)

BOOK3<10月~12月>が出ると思います 2009-07-13
BOOK1のレビューにも同一内容で書き、一度投稿した文章に書き足しております。この作品はこれで終わりではないと思います。

根拠1:インタビューで村上氏は「いま、とても長い小説を7年ぐらい書いています」ということを言っておられたが、この作品は『ねじまき鳥クロニクル』より短い。
「毎日、午前中に集中して小説を書く」という勤勉な村上氏が、過去にいくつも例のある上下2巻本を「とても長い小説」なんて言うだろうか?

根拠2:その『ねじまき鳥』の時も、2冊が先に出て、批評家もみなこれで完結だと思って勝手なことを言っていた。その後三巻が出て、批評家の面目丸潰れ。

根拠3:BOOK2の最後で天吾は「青豆をみつけよう、(中略)何があろうと、そこがどのような世界であろうと、彼女がたとえ誰であろうと。」と決心するのですよね。天吾が青豆に再会するエピソードがあるはずです、青豆が生者であるか死者であるかはわかりませんが。

以上ですが、今週放送されたNHKクローズアップ現代『村上春樹・物語の力』では「数々の謎に明確な解答を出さず、物語は終わります」と言っていましたが、たとえ推理小説のように明確なものではなくても、「空気さなぎ」や「リトル・ピープル」については何らかの更なる言及があると思います。また「ふかえり」の保護者の戎野先生も、あれっきり出てこないとは考えられません。

というわけで、全4巻ぐらいありそうだと思っていますが、少なくとも『BOOK3<10月~12月>』は確実にあるでしょう。ただ、そうだとするとBOOK4は<1月~3月>となり、「1Q85」年に入ってしまうので、断言はできません。


深い・・・(気がする) 2009-07-13
以前から村上春樹氏の作品は好きでしたが、今回の物語はある意味でわかりやすすぎる感があり(メタファーがすくない、ダイレクトな表現が多い、ストーリーの謎(の一部分)が説明されている)あれっと思いましたが、Book 1,Book2を通して読んだ感想としては、う~ん深い・・・と思いました。
当然のことながら、人それぞれ感想や思うところはあるかと思いますが、僕はこの本のテーマ(であろうと思われる)の1つにものすごく共感しました。極めて私見と偏見に満ちていますが、恐らくテーマの1つとしてあげられるのは、我々の現実というものに対するリアリティの稀薄性、そしてそれが生み出す空白、虚無、そして無力感に対するSalvation(救済)ではないかと思います。Book2である主人公は自分がフィクションの世界にいるのか、現実の世界にいるのか、仮説と現実の境界線が希薄になっていきますが、これは恐らく僕達全員に投げかけられている問いであり、ルネ・デカルトの方法的懐疑論やエマニュエル・カントの認識論などをも想起させるような、極めて哲学的(といえなくもない)ストーリー展開となっています。物語後半、男性の主人公が空を見つめてある”異変”を発見するとき、読者は我々の見ている世界がどこまで現実でどこまでがフィクションなのか、どこまでが自分の意識でどこまでが作られた意識なのかなど考えさせられるのではないかと思います。世界はもしかしたら「見世物の世界」であり誰かによって作られた世界であり、「何からなにまで作り物」かも知れないと切実に感じる時、(物語の主人公をふくめ)我々はどこまでも孤独であり、救いがないように思われる。自分という個体が本当に自分であることを証明する術が一切ないように思われる。しかしもう一人の女性の主人公は見世物の世界の中にたったひとつの救済を見つける・・・この女性主人公は、唯一自分の存在を経験的に証明し、彼女自身を救済するために必要なものは宗教ではなく、現金の束ではなく、社会的な成功ではなく、善悪といった2次的な観念ではなく、彼女自身(あるいは我々自身)に内在するある一つの「もの」であるといっているような気がします。他の方も書いていたとおもいますが、Book2の第13章が、少なくともこのテーマに対する答えをだしているのかなと思いました。
昨今の物質主義にどっぷりとつかってしまった日本社会では、金や社会的成功がとても重視されがちですが、僕はBook2第13章で主人公が見つけた大事な「もの」にとても深く共感しました。

何か物足りない 2009-07-13
青豆が高速道路から降りていく上巻の導入から、謎めいていてワクワクするような話が続く。天吾の話と互い違いになっているのがもどかしく、どちらかの話に引き込まれたら、またもう一方の話を読まなくてはならず、という構成にちょっといらいらさせられたが、それでも全体に、つぎはどうなるのだろうという興味に引っぱられるようにして最後まで読んだ。
ただ、こちらが勝手に期待してしまっているだけなのだが、何か物足りなく思った。ひっかかりがないというか……。
なので、筋は面白いにもかかわらず、最後までそれほど世界観に入り込めず、青豆や天吾にもそれほど共感はいだけず、ふかえりについても魅力的なキャラクターなのだが、なんとなく最後まではっきりとした像を結ばず……という感じで、途中しばしば「冗漫だなあ……」という感想を持った。作品に、「ねじまき鳥」あたりの異様なパワーみたいなものもなく、読後感としては、読んでも読まなくてもどっちでもよかったな……という気になってしまった。
とはいえ、最後まで面白く読ませる作品ではあったし、期待が大きすぎて文句が多くなってしまっているという感じなので、星4つ。


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