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ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

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ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]
出演:竹内結子 /阿部寛 /堺雅人 /羽田美智子 /山本太郎
TCエンタテインメント
発売日 2009-09-09




脚色将軍の凱旋 2009-08-16
海堂尊の原作と比べると、こんなに面白い作品だったっけと思うほど脚色されている。逆に、これだけ変更が加えられ原作よりも出来が良くなっている映画に対して、よく原作者がこころよくOKを出したものだと感心するくらいだ。自らの小説に対する海堂尊のこだわりの無さが、映画化にあたっては(皮肉にも)+にはたらいている。



原作を読んでいてここはいらないだろうと思った下記の不要箇所が、バッサリとトリアージュ?されている点にも好感がもてる。

・『ナイチン・ゲールの沈黙(超駄作)』に登場したアル中歌手のくだり。

・白鳥の一番弟子・姫宮のダメダメ看護師ブリ。

・オートプシー・イメージング啓蒙のためのとってつけたエピソード。

・ワルノリとしか思えない病院関係者へのあだ名づけ。



いまいち複雑でわかりにくかったリスクマネジメン委員会vsエシックス委員会という原作の構図を、田口(竹内結子)を倫理委員長、沼田(高嶋政伸)を副委員長にすえてすっきりわかりやすい図式に修正。前回(意外にも)好評だったソフトボールシーンは残しつつ、コミカルやミステリー要素が『チーム・バチスタの栄光』より弱いとみるや、白鳥(阿部寛)を骨折で入院させたり、殺人事件を挿入したりする中村監督の采配は、本作品においてズバリ的中しているといえるだろう。



細かくはられた伏線も細大漏らさず回収してみせた緻密さもさることながら、大筋において原作のテイストは壊さないで、それでいて独特の脚色でオリジナリティを引き出そうとするサジ加減が絶妙なのだ。終始ボケキャラの竹内や、キャリア官僚であることをやたらと鼻にかける白鳥、速水救急センター長(堺雅人)をひきずりおろそうとするいやらしさに欠けた沼田に若干の違和感を覚えたとしても、やっぱりそれはそれでアルと思うのだ。

原作と比較して 2009-08-08
まず、原作では起きない殺人事件がストーリーの核となっています。脚本を書いた方は、映画化するに当たり、物語に分かりやすい起点を持たせたいと考えたのではないでしょうか。

また、登場人物が、原作と比べて「必要最小限」まで整理されています。人物の相関関係を単純化することで、限られた上映時間の中でありながら、原作の魅力を損ねないことに成功しています。

そして、原作で速水センター長は、長身で、頭が切れ、短気で、大胆な行動にためらいがない剛胆な人物として描かれています。最初にキャスティングが堺雅人さんと聞いたとき、「ちょっと線が細く、優しすぎるのではないかな」と感じました。ですが、この物語の最大のキモ、「あの」シーンを映像化したときに、どことなく女性的な魅力を持った彼だからこそ、何の違和感もない素晴らしい作品となったのだと改めて感心しました。

人気小説を映像化した作品は数多ありますが、個人的にはほぼ「ベスト」の出来だと思います。



内包しているテーマの重さが凄い 2009-06-26
表面上は早い展開と竹内、阿部の凸凹コンビ、病院屋上からの関係者墜落が事故しか殺人かといったサスペンスやコメディーのように勢いよく展開していきます。



しかしサスペンス部分の中心人物である堺雅人さんが演じた救急救命病棟部長という役柄と彼の演技には真に迫るものがあり、尚かつ私が観てきたどんな医療に関連した映画やドキュメンタリーと銘打った「医療現場の今を考える」といったTV番組より深く、強く心に突き刺さりました。



医療、介護への慢性的な数量、質的な人手不足。

極端な配分と点数制度により適正な運営が出来ない国の医療配点制度。

そして優秀な医者であるほど休めず、代わりが育たずつぶれていく。

生き残るのは世事に長け患者を救うことより病院が儲かることに手を貸す医師。



本作では数分の短い時間診察し大量の投薬処方箋を書いて処理する心療内科助教授が「優秀な医者の鏡」という事務長(病院の医療部門以外の実質トップ)の評価で描かれています。

命の本当の最前線である救急救命病棟では「手術費」「体内に入る液体や薬、補助パーツ」「入院費用」は点数が付き保険請求できるが傷口を洗う洗浄液、消毒剤、ガーゼ、絆創膏、包帯、三角布、肩当てなど体内に入らないモノは全て病院が負担している。

オマケに救急外来は常に命の危険(病院にとってのリスク)と闘っている。そんなことに必死になるのは技術を、正義感を見せびらかしたいだけで赤字垂れ流しの厄介者のように描かれている。



勿論、本作の心療内科医は個人が悪人でしかないのだが同様の理由で救急外来、産婦人科、小児科が減り続けている。

それらの原因はどこにあるのか?

リスクを避け無難な経営安定しか考えない病院か?

そもそも死亡率が高く危険な出産、帝王切開や救急出産となれば心臓手術と変わらない程度のリスクにも関わらず心臓手術より圧倒的に多い出産手術での死亡に対しての高額訴訟。

大人に比べて言うこときかないし、言いたいことを伝える術を持たない子供の医療は的確かどうかの判断も難しい。

だから救急医、小児科医、産婦人科医は医療界での不人気職に落ち着いた。

人の命を最も握る三病理科目がである。



その理由を病院だけでなくマスコミと国民の無知にあると査問委員会で怒鳴り、嘆き、呟く堺雅人の姿は「医療現場の担当者の嘆き」にしか見えなかった。



この映画は彼一人の存在でサスペンスドラマから強烈な医療問題提起型ドラマへと変貌した。



私は堺雅人という俳優の実力を初めて思い知らされた。

素晴らしいドラマだ。

けっこうマジです 2009-06-19
前作と大きく違うのは、コメディ的部分がかなり抑えられてます。賛否分かれるとは思いますが、『箸休め』として良い配分だったのではないでしょうか。その分、エンターテイメントでありながら、救急医療現場の医師不足、人材不足、過剰労働、等々の医療問題を深く、まじめに掘り下げていています。



また、大規模事故や災害が起こったとき、すべての人を救うことはできないから、その中で助かる可能性のある人を優先させるという『トリアージ』の問題についても描かれていました。大規模災害が起こった場合、トリアージは、物理的にもシステム的にも実施しなきゃならないでしょう。ただ、それが自分の身内に起こったとしたら、頭で理解できても、心で理解できるかというとなかなかに難しいものがあります。

そんなこんなで、なかなかに見応えのある作品となっていました。ただ、ミステリーとしての謎解きの部分が少々希薄になってしまった感はどうしてもあります。



今回の主役の一人である、救命救急担当の速水医師を演じた堺雅人は素晴らしかったです。彼の存在そのものがミステリアス感につながっています。彼は、浮世離れした少年ぽい役者(それが魅力でもある)だと思っていたら、「クライマーズ・ハイ」では凄みのようなものを見せました。その2面性が混じり合った速水というキャラクターは、まさに彼の為のキャラクターとさえ思えました。

もちろん、白鳥の阿部寛は相変わらずのアクの強さを出していましたし、田口の竹内結子はのほほんとしながらも存在感を発揮しており、この凸凹コンビは、いよいよ安定感を増してきたという感じがします。このコンビで続編期待です。

堺雅人さん,超格好良かったです 2009-06-08
脚本も画も音も役者陣も全て良かったですが,特に凄かったのは堺雅人さんの演技.

脚本的にと云うか,役の配置的な部分もあるのでしょうが,堺さん,完全に主演の2人を喰う演技です.

TV「情熱大陸」で観ましたが,堺さんは実際にこの映画の撮影期間中,ほとんどまともな食事をせず,役同様にチュッパチャプスばかり食べていたそうで,超多忙な救命救急医を体現していました

(げっそりとしていてもなお,鋭く光る目.そこにこもる情熱と執念が本当に素晴らしい&格好良いです).



ストーリィの展開も解りやすく見事で,2時間があっと云う間でした.

そのジェネラルの好物,チュッパチャプスもかなり"粋"にストーリィに活きています.

ルージュと云い,チュッパチャプスと云い,ここまで小道具を活かした映画は初めてです.

私は映画としての完成度の高さに,涙が出ました.

(美しいモノを観たときに出る涙です).



また,前作のネタバレながら「バチスタ」チームの佐野史郎さん,玉山鉄二さんもちゃんと出演しているところは,リアリティとして,そして前作を観ている人へのサービスとして,とても良いですね.

「東城大学付属病院」がちゃんと続いている,と強く感じました.



本作と前作は全く質(方向性)の違う映画ですが,前作を観ておられない方はぜひ「チームバチスタの栄光」をご覧になってからどうぞ.

本作をより一層楽しめます.



映画だけでも星5つの価値があると思いますが,DVD特典も凄く楽しみなので,星5つof星5つです.





余談ですが,原作小説・シリーズ2作目「ナイチンゲール」を飛ばしての3作目を映画化.「ナイチンゲール」は映像化不可能なのでしょうか(原作未読).

竹内結子さん&阿部寛さんの「東城大学付属病院」シリーズ,ぜひとも創り続けていってもらいたいものです.


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